レクサスCT200h試乗記
レクサスCT200h "F SPORT"
レクサスCT200hは2011年1月12日に発売されました。レクサスCT200hは、レクサスHS250hに続くハイブリッド専用車としてリリースされました。さらにレクサスCT200hは、レクサス車初の5ドアハッチバック、コンパクトハイブリッドカーとなります。
今回(2011年1月)試乗したのは、レクサスCT200hFSPORTです。FSPORTは、レクサスLFA、レクサスISF、レクサスISFSPORTに続く、レクサススポーツの血を引く"F"を関するグレードです。今回は残念ながら試乗車の写真は撮れませんでしたが、試乗したレクサスCT200hFSPORTはエクシードブルーメタリック(8U1)でした。
シートに座った感じは、自分の車レクサスIS250VersionSに近いものでした。ハンドルもほぼ同じ太さで、径もほとんど変わりませんでした。試乗したレクサスCT200hFSPORTは内装が黒で、FSPORT専用の天井まで黒仕様でした。
ゆっくりアクセルを踏むとモーターのみで、非常に静かに走り出しました。ディーラーから道路に出る際の歩道の段差を越える際に、サスの硬さを感じました。愛車レクサスIS250VersionSと同等で、個人的には好みの足回りです。
交差点で少し速度高めで曲がっても、姿勢は安定して、ローリングやピッチングも少なく、クイッと曲がります。タイトなコーナーはレクサスIS250より軽快に曲がります。高速コーナーは体験できませんでしたが、サスのセッティングから想像すると、路面に吸い付くように安定して曲がりそうです。
SPORTモードにして、直線でアクセルを踏み込んで加速を確かめましたが、加速感はいまいちです。レクサスIS250の加速に慣れていると、レクサスCT200hの加速は物足りなく感じます。また、ECO/NORMALモードでは、スター時の加速は非常に緩やかで、自分が思った以上に進まない感覚でした。
レクサスCT200hは電気式CVTを採用していますが、Sレンジにすることで、擬似的にシフトップ、シフトダウンが出来ます。Sレンジでのシフト操作は、減速時のシフトダウンと、急加速したいときにシフトダウンが主と思いますが、レクサスCT200hのシフトダウンによるエンジンブレーキはほとんど効きません。レクサスIS250のSレンジほど楽しくは無いという印象です。
レクサスCT200hFSPORTの印象は、足回り、ハンドリングは非常に良くできていて楽しいです。しかし、加速感に欠けるため、スポーツカーを期待するとがっかりすると思います。ただし、ハイブリッドカーとして考えると、スポーツマインドをもったハイブリッドカーといえると思います。
試乗した際いただいたレクサス仕様のテディベア
レクサスCT200h VersionL
レクサスCT200hVersionLにも試乗する機会がありました。レクサスCT200hVersionLはホワイトパールクリスタルシャイン(077)でした。車内はVersionLらしく本革の黒のシートで、非常に落ち着きのある内装でした。
レクサスディーラーから道路に出る際の歩道段差で、FSPORTとのサスの違いを感じました。ダンパーが段差の衝撃を吸収し、不快感を全く感じさせません。
FSPORTと同様に交差点で少し高めの速度で曲がると、FSPORTよりロールはするものの、粘りのある足回りで安心して曲がっていきます。足回り、ハンドリングはFSPORT、VersionLで全く異なる味付けですが、いずれも高いレベルで安定しています。FSPORTとVersionLは明確なターゲットの違いがあるので、棲み分けが出来てよいと思います。
レクサスCT200hFSPORTとレクサスCT200hVersionLの2台を試乗して、個人的にはFSPORTが気に入りました。ハイブリッド車だけで、運転する楽しみも味わいたい方はFSPORT、コンパクトハイブリッドで地球に優しい運転をされる方はVersionLが良いと思います。
今回は、いずれも試乗車の写真は撮れなかったので、試作車のレクサスCT200hVersionCの写真を掲載します。この記事が、レクサス車購入を考えていらっしゃる方々の参考になれば幸いです。