レクサスIS250 VersionL（2011年モデル）試乗記
レクサスISは2010年8月にマイナーチェンジが実施され2011年モデルが投入されました。2008年9月のマイナーチェンジから2度目のマイナーチェンジといえると思います。一番大きな変更点は、”F SPORT”の設定だと思います。レクサスLFA、レクサスISFに続く”F”を冠するレクサススポーツ車です。これに伴い、VersionSは無くなり、VersionTが設定されました。レクサスISは、VersionL、F SPORT、VersionT、ベースモデルのグレード設定になりました。
今回（2010年10月）試乗したのは、レクサスIS250VersionLでした。本当はレクサスIS350FSPORTの試乗がしたかったのですが、FSPORTの試乗車は、レクサスIS350、レクサスIS250ともありませんでした。色は私の愛車と同じホワイトパールクリスタルシャイン(077）でした。
シートに座り、ハンドルを握って、まず感じたのが、ハンドルが細いということです。実際には細いのではなく、ハンドルの断面形状が変わったのだと思います。ハンドルの形状としては、自分の車の方が良いと感じました。シートはVersionLということで、本革仕様の非常に高級感溢れる雰囲気です。
街中を走行していると、エンジン音の室内への入り込みも無く、非常に静かでした。さらに、VersionLということで、サスは自分のレクサスIS250VersionSと比較すると柔らかめで、街中では非常に快適でした。路面の細かい凹凸を拾うことなく、良い乗り心地でした。
峠道に入って、少しアクセルを踏み込むと、エンジンは軽快に吹け上がり加速していきます。少し高いスピードでコーナーに侵入すると、ノーズがダイブし、少し大きめのロールがあって、気持ちオーバーステア気味にコーナリングしていきます。これは、VersionSとのサスペンションの設定の違いによるものと思います。しかし、コーナリング時の安定性は、2008年モデル、2009年モデルと比較してかなり高いレベルにまで向上しています。
非常に安心感のあるコーナリングをします。レクサスIS250の足回りは、年次変更、マイナーチェンジの度に進化していっていることが体感できました。
今回試乗して思ったのは、Dレンジでのパドルシフトでのシフトダウンです。私のレクサスIS250VersionS（2008年モデル）はDレンジでは、パドルシフトが反応せず、シフトダウンが出来ません。しかし、今回の試乗車はDレンジでもパドルシフトでシフトダウンできました。これは、非常に便利だと感じました。Sレンジでシフトダウンすると、自分でシフトアップしないとギアが上がりませんが、Dレンジでシフトダウンすると、一定時間後に最適なギアに自動的に戻ります。
峠道で運転を楽しんでいるときは問題ないのですが、普通に運転しているときに交差点手前でシフトダウンして曲がった後等は、ハンドルを大きく切っているので、パドルでのシフとアップが面倒に感じるときがあります。このような時にDレンジでのシフトダウンは有効だと思います。
内装で特筆すべきは、260km/hまでのフルスケールスピードメータだと思います。実際には180km/hでリミッターが効き、260km/hまでスピードを出すことは出来ないのですが、260km/hまでのフルスケールスピードメータは運転していると気分が盛り上がります。個人的には結構気に入っています。
ハンドルのシルバーのポイントもお洒落だと思います。今回はレクサスIS250VersionLなので、アルミ製ペダルは付いていませんが、標準のペダルは少し貧相に見えました。残念です。さらに、リアのエアコン吹き出し口の下にあった、リア用灰皿が無くなっていました。現在は、フロントの灰皿もインパネボックスといずれか、選択できるようになっています。私は、ディーラーオプションでインパネボックスを買いましたが。。。
以上が、レクサスIS250VersionL（2011年モデル）の試乗記です。この記事がレクサス車購入を考えていらっしゃる方々の参考になれば幸いです。
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