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レクサスIS250の走行性能

 レクサスSI250 VeriosnSの走行性能は、総合的に見て非常に高いレベルにあると思います。特に高速域での安定性、ハンドリング性能は良いと感じています。しかし、2年間乗っていて、良いことばかりでないことも感じています。ここでは、レクサスSI250 VeriosnSの走行性能を様々な観点から述べていきたいと思います。

IS250の走行性能

高速域での走行性能

 レクサスIS250 VersionSのタイヤはフロント225/40R18 88Y、リア255/40R18 95Yと18インチのホイールに超扁平率タイヤであるため、高速でのコーナリング時も安定したグリップを保ちます。また、フロントタイヤは比較的大きなキャンバー角が付いているため、ハンドリングは良く、高速でも思い通りのラインをトレースできます。さらにサスが硬めであるため、コーナリング時のローリングやピッチングなどの姿勢変化が少なく、安定したコーナリングを実現しています。直進安定性も良く、前輪に幅の狭いタイヤを採用することで、轍でハンドルが取られるような現象も低減しています。

 しかし、以前試乗したレクサスGS450hと比較すると、高速走行中にギャップを通過した後に、車体が若干揺れ、この揺れが収まるのに時間がかかります。時間がかかるといっても僅かな差なのですが、車体が外側に傾くと、オーバーステア気味、車体が戻ってくると、アンダーステア気味になるので、車体が揺れると、ハンドルで小刻みに補正してやる必要があります。レクサスGS450hはギャップを通過した後でも車体が安定し、安心して運転できますが、レクサスIS250 VersionSはハンドルでの補正が必要です。特にレクサスGS450hのスポーツサスモードは車体が路面に吸い付くような安定感があり、非常に運転しやすかったです。

 ただ、レクサスGS450hとレクサスIS250 VersionSとでは、大きな価格差があり、レクサスGS450hには価格分の技術を上乗せできるわけです。サスにかけているお金が全く違うのですから、当然といえば当然です。レクサスIS250 VersionSの高速性能は一般車と比較するとかなり高いレベルで優れていることは間違いありません。

中速域での走行性能

 一般道を走行しているときのレクサスIS250 VersionSの安定性は文句ありません。ハンドリング性能が優れており、理想通りのラインをトレースできると考えて良いです。若干タイトなコーナーでも、ハンドルさえ切れば曲がれるという感覚です。タイヤが踏ん張れずにリアが流れるという感覚を経験したことがありません。また、この時もVersionSの硬いサスが姿勢を保ち、安定したコーナリングを実現しています。

低速域での走行性能

 低速域での走行性能も大きな問題点はありません。3ナンバーの車なので、慣れない人は取り回しに苦労する人もいるかもしれませんが、私は問題ないと考えています。最小回転半径5.1mも十分な値だと思います。ただ、これは私の車だけの癖かもしれませんが、10〜30km/hの低速でアクセルオフからアクセルオンに移行する際、エンジンの回転数が1000rpmから2000rpm程度に一旦上がり、その後千数百rpmに下がる挙動をとることがあります。恐らく、アクセルオフでギアが高いレンジに入っており、アクセルオンにした際にギアを下げ、回転数を合わせるための挙動と思っていますが、アクセルをかなりゆっくり踏み込んでも起こるので、非常に不自然に感じます。この点は改良してもらいたい挙動です。

峠道での走行性能

 レクサスIS250 VersionSを運転していて最も楽しいのが峠道だと思います。中速域でのコーナーリングが連続する道が良いです。ハンドリングが良く、思い通りのラインをトレースし出来、リズム良くコーナーを通過していけます。ただ、タイトな右コーナーでは、カーテンエアバッグの詰まった、太いAピラーが視界を遮り、非常に運転しにくいです。普通の車でもAピラーは死角界を作りやすいのですが、レクサス車のAピラーはカーテンエアバッグが詰まっている分太く、さらに視界を狭めます。この点は注意が必要です。また、一人で運転する場合は良いですが、隣に人を乗せているときは、スピードは控え目に!